株式会社大幸組

ブログ

カテゴリー

アーカイブ

|Date:2015年12月28日 | Category:ノータッチ玉掛/社長のブログ |

 

ノータッチ玉掛とはどのようなものか?

 

「ノータッチ玉掛」という考え方は、

重量物の玉掛が頻発する製造業界では以前から使われる考え方のようです。

 

玉掛終了後、クレーン作業開始から荷卸しまでの間、

吊り荷と吊り具に直接手を触れることなく行う作業の事です。

 

そのため、絡まったワイヤーさばきや、吊り荷の安定を維持するためのワイヤー位置の調整、また空中の吊り荷の方向転換などを、ハーケンというカギ棒のような物や、介錯ロープを使用し、安全性を維持するというものです。

 

この、「ノータッチ玉掛」という概念、

 

やはり、重量物を吊り上げる作業の多い土木業界では、あまり浸透していないのが現状です。

 

そこで、弊社では、このノータッチ玉掛という概念を土木業界に取り入れ、

また、さらに一歩すすんだ「ノータッチ玉掛」に取り組んでいきたいと思ったのです。

 

つまり、玉掛時、まったくの最初から最後までを、玉掛用具や吊り荷に直接手を触れることなく行うという事です。。

 

「そんなことができるわけがない」

「作業性が損なわれて、かえって危ない」

 

などどいう声が、社内でもチラホラ出ましたが、

 

「やってみらんとわからん。とにかくやる。だめならやめればいい」

 

で、半ば強引にスタート。最初から「出来ない」は聞き入れません!!

 

弊社で起こった労働災害は、吊り具と玉掛ワイヤーに指が入る危険行為と、そのタイミングで起こってしまった重機の誤作動が原因でした。

 

もし、この時、弊社が「ノータッチ玉掛」を実施していれば、防げた災害であることは事実。

取り組む価値は十分にあります。

 

また、弊社で起こった災害とほとんど同じような災害も、最近発生しています。この災害についても、「ノータッチ玉掛」を実施していれば、防げた災害である事もまた事実。

 

どうすれば防げたか。その仮説を立てる。そして、その仮説から逆算し、

 

現実の仕事における作業効率・効果を検証する。

 

とにかく、発注者であるお客様にご迷惑をお掛けしたのです。具体的な対策を取り、お客様の信頼を取り戻すための行動を起こす義務が弊社にはあります。

 

大幸組 ノータッチ玉掛運動の内容

 

① ノータッチ玉掛運動手順書(基本)を作成

 

② 会社全体で手順書を実際に体験し、より良い運動手順を完成させる。完成後、社内の認識共有を図 る。この手順を繰り返し、ノータッチ玉掛運動手順書(基本)を完成させる。

 

③ 「ノータッチ玉掛運動手順書(基本)を参考に、各現場毎の「ノータッチ玉掛手順書」を作成。

 

④ 各現場の安全教育・訓練では、毎月、「ノータッチ運動玉掛手順・実地訓練」の開催を義務化。また、その教育実施状況を動画に保存し、会社に送信。会社はグループウェア等にアップし、水平展開を図る。

 

⑤ 各現場は、ノータッチ玉掛運動達成率を数値管理し、会社に報告することを義務付ける。

例: 現場全体の玉掛パターンが10通りであった場合、ノータッチ玉掛を達成できた玉掛パターン

が5通りであった場合は、ノータッチ玉掛達成率は50%

 

⑥ ノータッチ玉掛運動にあたり、各現場は、ノータッチを達成できるために必要な課題・情報を会社に

報告する事。その情報を会社は集約し、治具等の開発の必要性がある場合は、早急に開発する。

 

ところで、この⑥「治具の開発」・・・

 

通常の玉掛の作業性を損なうことなく、ノータッチ玉掛を達成するためには避けては通れない、大きな課題ですが・・・

 

「作れない(泣)」

 

こんなのあったらいいなあ~、、のアイデアは出るのですが、

いざ「形」にしようと思ったら、

 

難しい・・・。

 

したいけどできない、したいけどできない、したいけどできない、、、

 

「できないけどしたい!!!」

 

とにかく行動が、弊社の基本理念にあります。

 

そこで色々考えた結果、

 

「モノをつくっているところに相談に行こう。あたってくだけろ!!」

 

そこで門を叩いたのが、「北九州工業高等専門学校」

 

私が住んでいる、すぐ近くにある工業高等専門学校です。

文化祭では、科学等の専門技術を使った様々なブースがあり、特に子供たちも楽しめるように工夫されていて、とても楽しいイベントになっています。うちの子供もいつも楽しく遊ばせていただき、家族でいつも楽しみにしています。

(生徒さん達がとてもよくしてくれるんですよほんとに!!)

 

その工業高等専門学校に、連絡させていただきました。弊社で起こった災害の事、そして、同様の災害発生が後を絶たない事、

 

そして、何よりも、お客様に迷惑をかけ、また、この災害で苦しんだ社員に二度と同じ思いをさせたくないという本気の気持ちを、メールに詰め込みました(;^_^A

 

そして、何日か経っても、お返事がいただけないため、

 

「急にあのようなメールを送っても、そりゃ中々無理だよな・・・」

 

とあきらめかけていた矢先、

 

北九州工業高等専門学校様から、お返事がありました!!

受入決定通知書

 

来年より、技術相談にのっていただけるという回答をいただきました。

 

本当にありがとうございます。!!

 

いろいろな方々のお力添えをいただき、本当に感謝いたします。

 

是非とも、「良い結果」に結び付けるよう、

 

頑張ります。

 

この「ノータッチ玉掛治具開発」過程も、

ブログにアップしていきます。

 

よろしくお願いします!!

 

|Date:2015年12月28日 | Category:ノータッチ玉掛/社長のブログ |

年末に差し掛かり、現場もあわただしさの中から、労働災害発生の危険性が増してきます。

弊社においても、労働災害を発生させてしまい、お客様及び社員に大変なご迷惑をお掛けした事があります。

 

その労働災害の発生原因を見てみると、そのほとんどが、安全な「施工手順」を守らないことに起因しています。

 

再発防止の検討を行っても、「施工手順を守る」「合図の再確認」等、定められたルールを再確認し、より一層安全意識を高める、という対策が立てられますが、それでも危険の芽、ヒヤリハットを防止することが難しいのです。

 

やはり、仕事をするのは「人間」、そしてどれだけ気を付けていても、ヒューマンエラーを起こしてしまうのが、やはり「人間」である、という事です。

 

最近よく耳にする「リスクアセスメント」。これは作業開始前に、想定されるリスクを洗い出し、そのリスク毎に危険度を点数化し評価、そして危険度がより高いものから対策を立て実行し、作業開始前にリスクの芽を摘んでしまう、という考え方です。

 

また、そのリスクを低減させる対策も、いわゆる、「気を付ける」「留意する」「頑張る」等の、いわゆる「人間の意識」に依存する対策ではなく、より具体的であり、物理的に効果を発揮する対策を実施しなさい、という考え方となっています。

 

つまり、「重機と作業員との接触災害」というリスクに対し、リスクアセスメント的に対策をとる場合、 大げさに言えば、

 

「そこに重機がなかったらいいじゃん!」

 

「そこに人がいなかったらいいじゃん!!」

 

というような事になってしまいます。(本当に大げさに言えばですが(;^_^A ))

しかし、「人の意識に頼らない」「具体的・物理的な対策」を意識した対策について、なるべく現実的に考え実行する事は、 非常に重要であると思いました。

 

当社で以前、玉掛作業中、ワイヤーと吊り荷の間に指を挟んでしまったという災害が発生しました。

 

そのため、発注者であるお客様に多大なるご迷惑をお掛けし、また、弊社社員にも大変悲しい思いをさせてしまいました。

 

被災したのは、入社したばかりの20歳の若者です。将来ある若者が、入社してまだ一か月あまりで被災したのです。

 

弊社の新人に対する教育の不備が露呈した事故でした。

 

今、全国的に、土木業界では「マンパワー不足」が叫ばれています。地域の建設業が生き残っていくためには、新しい人材を育て、技術者へと育てていく活動がより一層必要となってきます。

 

その時、弊社のような地域の中小企業でも、いわゆる「経験者」ではなく、今まで土木の経験がまったくなかった方々とも一緒に働く機会が今以上に多くなってきます。

 

その時に必要なのが、やはり「教育」。やる気のある人であればあるほど、危険を顧みず、率先して危ない場所に立ち向かっていく傾向もあります。

 

一番怖いのは、「危ない」という事を知らない事です。熟練工から見て当然「危険」と判断する作業でも、まったく何もしらない作業員は、何が「危険」で何が「怖い」かを知らないわけですから、

 

私たち経験者から見て考えられないような行動を、平気でとってしまうという現象が生まれます。

 

このような、「怖さ」「危険」に対する意識を高めるために必要なのは、「教育」と「経験」です。

 

そのような活動は当然、今までにも増して会社全体で取り組む必要がありますが、

 

それと同時に、

 

「物理的な対策」

 

「より具体的な対策」

 

を、同時に取り組む必要性を強く感じました。

 

「見て覚えろ」では間に合わない事があります。

「経験して覚えろ」では取り返しのつかない事になります。

 

そして、先ほど述べたように、現在の建設業におけるマンパワー不足、熟練工不足という状況を考えたときに、

 

やはり具体的な対策は必要になってきます。

 

私は事業主として、お客様・社員に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、しかし、反省しただけでは何にもなりません。

 

今後、とにかく労働災害を発生させてはいけない。また、少なくとも、「同様」の危険な事例に対しては、早急の再発防止対策を実施しなければいけないと強く感じました。

 

そこで、弊社がこの経験を通して行う具体的対策として、

 

「ノータッチ玉掛」

 

を実施していきます。

 

2016年度より本格的に取り組んでいきます。

 

 

最初からうまくいかないだろうし、協力業者の協力も必要な取り組みには苦労も多いでしょうが、

 

安全に近道はない。

 

少しずつでも成果を上げていけるよう、

 

やります。

 

活動の進捗状況は随時、このブログにアップしていきます。

 

まず、具体的なノータッチ玉掛を行う以前に、

 

弊社では基本となる玉掛手順を取り決め、

「安全教育」を徹底することから始めました。

玉掛手順

ここを基本とし、ここから、「ノータッチ玉掛」の手順を定め、

実行していきます。

お問い合わせはお気軽に 093-451-0025